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2026-08-29

フライング(F)・出遅れで1コース勝率はどう変わるか

フライングや出遅れが発生したレースの1コース勝率は通常レースと比べてどれだけ変わるのか。KONKYOボートラボが自社DB約18万レースを集計した実測データをもとに解説します。

この記事のポイント

図解

フライング(F)発生レースの1コース勝率変化

通常レース1C55.3%F発生レース1C31.5%出遅れ(L)発生1C37.1%通常1C

自社DB実測値(合計約179,371レース)。1コース艇がFを切ると出場停止のため0.00%になる。F・L発生レースでは外コースに勝機が生まれます。

「フライングが出たレースは荒れる」とよく言われますが、実際に数字で確かめた方は少ないのではないでしょうか。KONKYOボートラボが自社データベースの約18万レースを集計したところ、フライング発生時の1コース(1号艇)勝率は通常の約半分近くまで下落することが確認できました。この記事では発生率・勝率変化・コース別の影響まで、実測値をもとに順を追って解説します。

フライング(F)・出遅れ(L)とは何か

フライング(F)

スタート進入の合図となる「スタート展示」を経て、選手は決められたコースからスタートします。各艇がスタートラインを通過できる時間は「0.00秒〜0.99秒」の範囲と定められており、0秒より早く(マイナスになって)通過するとフライングになります。

フライングを犯した選手は即時失格となり、そのレースの結果はなかったものとして扱われます。さらに累積本数に応じて出場停止処分(1本目:30日前後、2本目:60日前後、3本目:120日前後)が科されるため、選手にとって非常に重い制裁です。

出遅れ(L)

フライングとは逆に、スタートタイミングが遅すぎた場合が「出遅れ」です。スタートタイミングが1.00秒以上になると出遅れと判定され、こちらも即時失格となります。フライングに比べると発生頻度はずっと少なく、選手のスタートタイミングの見誤りよりも、エンジン(モーター)の不具合でスタートダッシュがかからず出遅れてしまうケースがほとんどとされています。


実測データ:フライング・出遅れの発生率

集計条件: KONKYOボートラボ自社データベース(集計期間:2023年6月1日〜2026年8月29日、集計日時:2026年8月29日)

区分件数全レースに対する発生率
総レース数179,370レース
フライング(F)発生レース3,106レース1.73%
出遅れ(L)発生レース98レース0.05%

フライングは約58レースに1回(全体の1.73%)の頻度で発生しています。出遅れはさらに稀で、約1,830レースに1回という水準です。感覚的に「めったにない」と思っていた方もいるかもしれませんが、1日に開催される全国24会場のレース数(約288レース)を考えると、全国では毎日5〜6レース程度でフライングが発生している計算になります。


実測データ:フライング発生レースの1コース勝率

フライングが発生したレースでは、1コース(1号艇)の勝率はどう変わるのでしょうか。

レース種別レース数1コース勝率
通常レース(F・L なし)176,167レース55.28%
F発生レース3,106レース31.52%
L発生レース97レース37.11%

※F・Lが同一レースで同時発生したケースが期間中に1件あり、集計上はF区分に含めています(そのためF発生レース数は前掲の発生率表と同じ3,106件、L発生レース数はここでは97件)。

通常レースでは1コース(1号艇)の勝率は55.28%ですが、フライングが発生したレースでは31.52%まで約24ポイント下落します。出遅れ発生レースでも37.11%と、通常より18ポイント低い水準です。

これは「スタート事故が起きたレース=展開が崩れる」という競艇ファンの実感と一致するデータです。


どのコースのFが最も1コース勝率に影響するか

次に「何コースの選手がフライングを出したときに、1コースの勝率がどう変わるか」を見てみましょう。

Fを出したコース該当レース数1コース勝率通常との差
1コース1,161レース0.00%-55.28pt
2コース535レース36.26%-19.02pt
3コース686レース42.27%-13.01pt
4コース631レース39.30%-15.98pt
5コース590レース41.53%-13.75pt
6コース673レース42.50%-12.78pt

※コース別件数の合計(4,276件)はF発生レース数(3,106件)を上回ります。1レースで複数の艇が同時にフライングを出すケースがあるためです。

1コース艇自身がFを出した場合(1,161レース)は、1コース勝率が当然ながら0.00%になります。失格判定によって1着はなくなるためです。

もう一つ注目したいのは2コースがFを出したケースです。2コースが失格になった場合の1コース勝率は36.26%で、3〜6コース失格時(39〜43%台)と比べて最も大きな影響が出ています。2コースは1コースのすぐ外側に位置し、1コース艇にとってのライバルポジション。その艇が失格になるにもかかわらず、2コース自体の走路が空くことで他コースの追い込みが容易になり、1コースの逃げにも影響が出ている可能性があります。


Fが出ると「誰が」有利になるか

フライング発生レースでは1コース勝率が下がる分、他のコースに恩恵が流れます。

コース通常レース勝率F発生レース勝率変化
1コース55.28%31.52%-23.76pt
2コース13.46%20.61%+7.15pt
3コース12.67%17.77%+5.10pt
4コース10.64%15.07%+4.43pt
5コース6.06%10.30%+4.24pt
6コース1.91%3.93%+2.02pt

(集計期間:2023年6月1日〜2026年8月29日。「通常レース」「F発生レース」の区分は上表と同一の定義)

1コースの下落分(-23.76ポイント)を2〜6コースが分け合う形で、2コースが最も大きい+7.15ポイントの恩恵を受けています。続いて3コース(+5.10pt)・4コース(+4.43pt)と続き、全コースで勝率が上昇しています。

これは「スタート事故が起きたレースは混戦になりやすい」という傾向の数字による裏付けといえます。ただし、恩恵を受けるのはあくまで「確率的な傾向」であり、特定のレースで必ずその通りになるわけではありません。


まとめ:出走表のF・L欄を見逃さない

出走表を眺めるとき、フライング保持(F持ち)選手の欄だけでなく、当日のスタート事故情報にも注目してみてください。KONKYOボートラボでは、このような一次データの集計を継続して公開していきます。


⚠️ ご利用にあたっての注意

本記事は分析情報の提供を目的としており、的中を保証するものではありません。舟券の購入は20歳以上の方に限ります。20歳未満の方の参加は法律で禁止されています。余裕資金の範囲内でお楽しみください。

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